
自分の土地でテント泊。たった一人、たった一日で作り上げるキャンプサイト
「キャンプ場を作るための拠点」を用意するために、土地の一部を整地してテントを張れるようにします。
<この日の予定>
つまり、たった一日で伐採・抜根したあとのゆるゆるな地面をキャンプサイトに生まれ変わらせなければなりません。しかもたった一人で。。。
日が暮れるまでに出来ないと極寒の中で車中泊になります。
家に帰れなくもないですが、片道2時間+高速ガス代5,000円なので、できれば避けたいところ。
「キャンプ場作りのため」の拠点なので、仮設レベルで十分です。とは言え、キャンプ場が出来上がるまでそこで多くの時間を過ごすので、居心地はとても大切。しっかりと決めていきます。
ご自分の土地の中のどこを拠点にするかですが。実はこれ、命にも関わることなので非常に重要なことなのです。
<気にすること>
キャンプ場作りのための伐採・抜根は今後も続けていくので、伐採予定の樹の近くにしては絶対にダメです。切り倒した木にテントが潰される可能性があります。
伐採のプロでも予定外の方向に倒してしまうこともあるので、素人の私がやったらテントにメガトンヒットすると思います。テントの中に誰か居ようものなら大事故です。木の長さなども考慮して慎重に決める必要があります。
ちなみに、立ち枯れしてる木が強風で倒れてくることもあります。そこも考慮する必要あります。
つまり、倒れてくる木を注意だけすれば、あとは何かの予定場所(トイレとか井戸とか)を避けるだけです。
そこで私が選んだのは土地と道が面してるゾーン。近くに大きな木が一つありますが、赤松などの虫にやられる木ではなく、もみの木の大木なので安心です。
でも仮設テントサイトだし。泥まみれで作業してるのに、写真の映えとか気にしてらんない。そして、なんだかんだ芝って水捌け悪い印象あるし。面倒見るのも大変だし。焚火したら熱で痛むし。(芝生に対する愚痴です。無視してください。)
ゆくゆくは「キャンプサイトにおける最高の地面」を研究して作り上げるつもりですが、今回はまず水捌けの良さを重点に置きます。となるとやはり、仮設テントサイトには砂利 しかないですね。
砂利にもたくさん種類があります。丸いの、ゴツゴツしてるの、大きいの小さいの・・・など。
<形>
・丸砂利(川辺にあるような角の取れた砂利)
・砕石(その名の通り砕いた石なのでゴツゴツしています)
<大きさ>
・砂クラス(テントに付着しそう。水はけ×)
・15mm(キャンプサイトに適してそう。水はけ◎)
・25mm(キャンプサイトに適してそう。水はけ◎)
・40mm(キャンプサイトとしては明らかに大きすぎ)
どの砂利が何に適してるのかはネットで調べても全然出てきません。「キャンプ場の地面に使う砂利」にクローズアップする人なんてほとんどいないんですね。きっと私くらいなんですかね。(となるとこの記事って誰が読むの?え?これ日記?)
砂利の粒が大きい方が水捌けはよいけど、大き過ぎると椅子やテーブルのバランスが悪くなります。小さ過ぎるとテントの裏とかグランドシートなどに付着して取るのが面倒だし、水捌けもよくなさそう。
なんとなくですが、大きめの砂利と小さめの砂利の2層構造にするのが良さそうな気がします。今回は1日で作らないといけないので極力作業工程を減らす必要があり。試すのはまた今度にします。
結論、「丸砂利の25mm」にしました。
25mmでも問題なさそうですが、歩きやすさとか見た目を考えると15mmでもよかったかもしれません。
値段は、11トンで約20,000円。法人価格で買えたので(ご近所様のおかげで)普通に購入するよりずっと安いと思います。(運搬もご近所さんがご厚意でやってくれました。もはや神です。)
真っ平だと雨が降った時に水溜りができてしまいます。そのため、車道に向けて緩やかな傾斜をつける必要があります。
角度を深くつけすぎると居心地が悪化し、浅いと水が流れません。戸建住宅の駐車場などは2度の傾斜らしいのですが、それはコンクリだからでしょう。キャンプサイトは砂利+土なのでもう少し角度付けないとダメだと判断。よって 5度くらい傾斜 をつけて行きます。
ちなみに、5度だと体感的に斜めってると感じる人も多いかも。私はあまり気にならないタイプですが。
ただし、超絶綺麗に整地してないと角度なんてよくわからないんです。木材を置いて上に水平計を置いてもキャンプサイト内の場所で結果が違うのです。誤算です。自分の整地力を買いかぶってしまいました。角度はよくわからんない!なのでここは完全に感覚でいきます!
ちなみに、水捌けを気にするなら「暗渠排水※」という大技がもありますが。労力も費用も掛かるし、キャンプ場でそこまでする必要ある?って感じも個人的にはあるのでやる予定は今のところないです。(今後気が変わるかもしれませんが)
※暗渠排水(あんきょはいすい)とは 地面の中に雨水が通る直径10cm~20cm程度の管張り巡らし、それを車道などの排水先までつなげる。というものです。
最低限、整地に必要だと思うものを用意します。
テントを一張りできればよい広さなので1トンクラスで十分です。重機屋さんからレンタルできますが、免許証を求められますので、事前に免許は取っておいてください。免許(特別教育)の取り方については別記事で書いてるので参考にしてください。
オススメは先端が鋭利、かつ地面に差し込む際に足を乗せて体重をかけやすいタイプがおススメです。腕の力だけだとすぐに力尽きますし。足を乗せるにしても乗せる幅がないときついです。私は以下のような形のスコップを使ってますので参考までに。(Amazonで買いました)
サイトの広さは10m×10mの予定
厚さ10cmくらいで敷きたいので以下の計算式で購入量を割り出します。
10m(縦) × 10m(横) × 0.1m(厚さ)= 10立方メートル(必要な量)
1立方メートルは、水だと1トンです。砂利は水より重いので1立方メートルあたり1.1トンってことにします。(砂利の種類によって重さが異なるのでざっくりです。本当はもっと重いと思います。)
1.1トン × 10立方メートル = 11トン
計画と道具の用意が終わったら実作業です。その日の宿泊は、その日作り上げるキャンプサイトでのテント泊なので、たった一人がたった一日で終わらす作業工程です。
所要時間:約2時間
伐採・抜根した際の残り根もたくさん埋まってました。ショベルカーならパワーで引っこ抜けます。
所要時間:約30分
所要時間:約1時間
結構腰にきますので、ショベルカーを繊細に扱える人はショベルカーである程度やった方が良さそうです。私はそんな繊細に扱えないのでスコップで・・・終わった後にさらにショベルカーで転圧するのを忘れずにしてください。
(出来ればここで転圧機による転圧もしてください。私は時間の関係で省きました。)
所要時間:約15分
余裕がなくて全く写真撮ってなくてすいません。ショベルカーで均等に砂利を敷くのはほぼ無理です。なので、ショベルカーで2m間隔くらいで小さな砂利の山を作り、それをスコップで均等に散らしていきます。
もともと私は厚さ10cmの予定で砂利を大量に買いましたが・・・10cmとか均等に敷くのは素人にはけっこう無理なレベルでした。。というか、25mmの砂利を10cmの厚さに敷くと歩きづらいと感じたので急遽5cm程度にすることにしました。
所要時間:約15分
所要時間:約1時間
パワーコメリでレンタルしてきたプレートで転圧します。さきほども書きましたが、プレートじゃなくてランマが良いと思います。正直、プレートだと全然転圧できてる気がしませんでした。(プレートは振動を使って転圧する仕組みなので、実は地面内部ではしっかりと土が圧縮されてるのかもしれません。)
作業自体は7時間くらいですが、ショベルカーの給油や休憩を入れてもトータル10時間くらいやってました。朝7時から始めて終わったのは夕方5時頃・・・
今夜の寝床であるテントを張ります。整地作業でくったっくたで即風呂入って寝たいくらい疲れてる状態で、ヒーヒー言いながら一人で設営しました。
テントはテンマクデザインのサーカス720です。これ、常設テントにするので撤去しません。数か月は張りっぱなしの予定です。(風で飛ばされてないか、毎日不安でしょうがないです。。。監視カメラをつけたいくらい。)
とりあえず、なんとか1日で整地からテント設営まで完了しました。この日の夜のお酒は極上でした。(その時の話はまた別の記事で)
それではまた